FXに必勝法はありません。
なぜなら、ランダムウォーク理論があるからです。
ランダムウォーク理論とは、過去のチャートの動きから今後の動きは予測できないという事です。トレードをするにあたって、迷いが生じた時には口コミでよく耳にしたり、評判の良いトレーダーに相談する事がありますが、その時はチャートを元にトレンドラインやチャネルラインを引いて説明されます。
その時はチャートは、トレンドラインを元に動いているとか、チャートはある程度予測できると思いがちですが、それらは勘違いです。
過去のチャートの反転ポイントでラインを引いているから、そのラインで反転するのは当たり前で、次にそのラインに接近してきた時に反転するか通り抜けるかは50%です。予想が当たれば繰り返しアピールし、予想がハズレれば全くその事には触れないのは詐欺の手法です。
このような印象操作に引っかからないようにしたいものです。
システムトレードなども同様で、儲かっているシステムが今後も儲かるわけではなく、過去に儲かったシステムをアピールして販売しているだけです。信じて買ったからと言って返金を請求しても無駄です。
FXに必勝法はありませんから地道にトレードの精度を上げたり、勝率を上がる努力をするしかありません。そのためには、デイトレードやスキャルピングトレードから中長期トレードに変更するべきです。
デイトレードですと、ついつい不必要なトレードが増えてしまいがちです。勝ちが続くと慢心になり、ちょっとぐらいいいだろうと、勝てそうなチャートの形をしていると思ってエントリーしがちです。
しかし、勝てそうと思うのは勘違いで、どうなるかわからない五分五分の勝負をしています。
また、負けが続いていても気持ちが熱くなって早く取り戻そうとなって大きなポジションを取りがちです。これらはマーケットから退場する特急券を購入したようなものです。このような気持ちに振り回されないように一息つくためにも中長期トレードは優れています。早めに損切をする事も重要です。
損切は含み損が大きくなればなるほど実行できないからです。
100万円の資金でトレードをしていて、50万円や70万で損切出来るはずがありません。相場には急騰や急落があり、さらにその方向に延々と行ってしまうケースがあります。そのケースに1回巻き込まれただけで大損するようでは勝てません。あらゆるリスクに備える事がFXの勝率を高める為に必要です。