投資ツールの一つであるソーシャルレンディングは株式投資やFXと比べると、価格変動の中で利益を狙うものではないため、リスクが小さくなっています。
そんなソーシャルレンディングを運営する事業者の中で、評価の高い事業者が「オーナーズブック(OwnersBook)」を運営するロードスターキャピタルです。オーナーズブックは不動産関連のファンドを専門に行っているのが特徴と言えます。
オーナーズブックのファンドの内容
オーナーズブックの出資方法には、「貸付型」と「エクイティ型」があります。
1)貸付型
一般的なソーシャルレンディングであり、利用者から集められた資金が企業への貸付金になります。なお、オーナーズブックは貸付の際に、必ず融資先から不動産を担保として提供してもらっており、リスクの低いファンドと言えます。貸付型は融資先が支払う利息から配当金を受けられ、また償還日に元本が戻ってきます。
2)エクイティ型
エクイティ型は出資された資金で、特別目的会社を通して不動産信託受益権を購入します。利用者は不動産信託で得られた賃料収入や、不動産信託受益権の売却によって生じた売却益を配当として受取ります。不動産信託受益権の売却益が配当金に回るため、高い金額で売却できると高額な配当が望めます。逆に、不動産の価値が大幅に下がると、元本が減ったり、回収できなかったりする可能性があります。
オーナーズブックのメリット
オーナーズブックのメリットには以下が挙げられます。
1.運用期間の種類が豊富
オーナーズブックの貸付型のファンドには、運用期間が3~6ヶ月の短い案件から、20ヶ月以上の長めの案件まであり、ニーズに合った運用期間の案件を選択できます。
2.不動産のプロが運用
運営会社のロードスターキャピタルはマザーズに上場していますが、不動産関連事業を幅広く展開しています。従って、提供されるファンドは不動産の運営やアセットマネジメントに対する高いスキルを備えたプロが厳選したものになっています。
3)豊富な情報量
オーナーズブックのファンドには、融資先の情報や担保内容が全て明示されています。また、ファンドにおける予定利回りや償還方法などの貸付条件、さらに詳細な物件概要も記されており、情報量が豊富です。利用者は細部まで確認した上で出資ができます。
オーナーズブックのデメリット
オーナーズブックのデメリットには以下のことがあります。
1)低い利回り
一部の海外案件などで高い利回りの提供されるファンドもありますが、一般的な貸付型ファンドの利回りは4~6%になっています。特別低いわけではありませんが、他の事業者のファンドの平均利回りが7%であることからすると、若干見劣りがします。
2)低い約定率
オーナーズブックは利用者からの人気が高いせいか、ファンドの募集後すぐに出資上限額に達して締め切られるため、出資できないことが多くなっています。2019年から抽選方式が導入されていますが、抽選に当たらなければ投資できないことに変わりはありません。